武田薬品社のシャイアー社買収提案が12月5日開催の臨時株主総会を経て、承認されました。
Yahoo!ニュースや製薬関連ニュースでも同内容は取り上げられていましたが、
武田薬品 臨時株主総会でシャイアー社の買収提案を承認(ミクスOnlineより)
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/65719/Default.aspx
経済市場(特に株価)からの評価を少しみて行きたいと思います。
株価は大幅下落へ一直線・・・。

武田薬品社によるシャイアー社の買収は日本企業として過去最高の約7兆円。
懸念は、7兆円という規模の買収額であり、買収による有利子負債も5兆円にのぼるとのこと。
この買収により、いかに遺伝子治療、血友病領域などのパイプラインを得ることができ、
世界TOP10のグローバル医薬品メーカーにランクインするとしても
あまりにリスクが高過ぎるのではないかという点が何より懸念事項となっています。
この話が持ち上がってから株価は一気に急落へ。
今年1月には「6,693円/株」であった株価は、買収話が出てからズルズルと下がり、
12月5日の臨時総会決議後には買収承認にも関わらず年安の「3,859円/株」まで下落。
現在は「3,889円/株」(12月7日(金)時点)。
66万9300円→38万8900円に。まさかの28万円損失!

同社の株は100株単位でしか購入できないため、
仮に最低単位の100株を保有していたとして、
1月には66万9300円(100株)であった株価が、
なんと現時点では、38万8900円(100株)になってしまっています。
一年間で28万400円の下落です。。。
100株で28万円の損失ですので、
1000株保有していた株主はまさかの280万円の損失になります。
日本を代表する武田薬品の株は安定株として老後の資金運用として、
安定的に運用するために武田株を保有していた方も市場には多いはず。
まさかの寝耳に水の買収話とその承認、そしてまさかの大幅株価下落。
買収承認と市場評価はこうも乖離するものなのか。
まさかの展開でした。
製薬業界自体がここまでドラスティックに変化していますので、
MR転職市場はより劇的に変化する可能性を内包しています。
こういう時に、「ひと昔前は…」と昔を懐かしむのではなく、
変化に対応できるようなMRになるようにして下さい。
個別サポート講座:「キャリア相談コース」